将来を夢みる料理人は、見習いのころキッチンで鍋を洗い、
ダイニングから帰った皿の料理をなめ、シェフの味を
覚えることが仕事。私はこの鍋や皿たちの企画や製作、販売に
たずさわれることを誇りにしたいと思い、
この仕事につくことの大切さを知りました。
中学校のころから洋服が好きで、卒業後は高校生からアルバイトで
勤めていた当時アメリカンカジュアルのアパレルのチェーン店に入社し、
正社員になった私は転勤を希望し、さまざまな街へ行くことが出来、
売り場や人を通していろいろな方と出会うことが出来ました。
本部の上司から声をかけて頂き、当時21歳の若さで目標にしていた
バイヤーとなりました。
その仕事は、クリエイティブな仕事もありますが、作業や雑務、
書類の提出などに追われ、終電や会社に泊まる毎日を送っていました。
そんなある晩、いつもの終電に乗ったとき、偶然乗り合わせた
当時の社長に声をかけて頂きました。
「遅くまで、ありがとう。君のおかげで会社があるんだよ」と。
言われたとき、本当に嬉しく思いました。
社長に言われたことも嬉しいですが、毎日をずっとフォローして
くれていた、先輩のバイヤー達の励ましの言葉があったことも、
頑張れた理由でもあります。
人はひとりで出来ることは限られる。
よい料理は、よい食材や素材の提供を頂かなくてはいけないし、
その料理をお客様に提供することがが必要です。
この提供者は、生産者さん、卸業者さん、酒屋さん、運送業者さん、
そして、食器屋さんさまざまな人達に支えられています。
良い人間が良い選手となり、良い選手が集まれば良いチームとなる、
そう思います。
![株式会社リビングカマトク 秋澤 正明](/img/message-img.png)
株式会社リビングカマトク 代表取締役社長
株式会社ミランダスタイル 代表取締役社長
秋澤 正明
PROFILE
1971年 | 栃木県生まれ。 |
1990年 | 全国のアパレルチェーンで現場経験を経て、 1994年同社東京に転属しバイヤーを担当。 |
1998年 | 家業であるプロ用の厨房機器、調理用品、 食器の卸売商社、株式会社リビングカマトク入社、 代表取締役専務 |
2009年 | オリジナルキッチンウェア、輸入食器を扱う、 株式会社ミランダスタイルを設立。代表取締役。 |
2011年 | グッドデザイン賞を受賞 (日光杉日光檜ガストロノームパン) とちぎデザイン大賞優秀賞 |
2015年 | 経済産業省WONDER500認定 (日光杉酒器シリーズ) |
2016年 | 株式会社リビングカマトク 代表取締役就任 |